平成25年度 入学式 祝辞

113期生のみなさん、入学おめでとう。

  同窓会真澄会の会員は、すなわち1900年創立以来の卒業生ですが、
36,000名です。会員一同、いずれ真澄会会員になられる君達の入学を
大歓迎いたします。

 また、保護者の皆様方におかれましても、お子様のご入学、誠に
おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。

 さて、真澄会の目的のひとつに「母校の発展に寄与する」という
項目があります。この目的を果たすために、いくつかの在校生支援事業を
行なっております。具体的には校史教育(横浜平沼高校の長い歴史と伝統を
知ってもらうことで、3年間の学校生活を豊かで充実したものにしてもら
おうという趣旨のもので、歴史資料展示室で行なっています)、そして先輩
セミナー、この先輩セミナーについては、これがスタートした創立100周年の
2000年ですが、当時、平沼に在職されていたある先生が生徒に呼びかけた
言葉を紹介するのが的確かなと思います。その言葉は「各界で活躍なさって
いる方々ばかりなので、面白い話が聞けると思うよ。学校には大人と呼べる
人は先生しかいないでしょ。十代のうちに違った視野を持った大人と触れ合う
機会が多いといいね」(これは100周年を迎えた平沼高校を神奈川新聞が
取り上げ、連載した記事の中にあったものです)。すなわち、いろいろな
分野で活躍している、あるいは活躍した先輩達が、体験したこと、あるいは
現に経験していること等の話をすることによって、君達が将来のことを考える
ときの参考にしてもらうという趣旨のものです。

 平高生は大らかで、おっとりとした、のんびり屋が多いという話をよく
聞きます。勿論、これは良いところでもあるのですが、“過ぎたるは何とか”
という言葉があるように、ゆったりとし過ぎるのもよくありません。高校での
3年間は君達のこれからの人生に少なからず影響を与える筈です。ですので
、自分の将来をしっかりと見据えて、その為には、高校時代に何をなすべき
かを考え、目標を定めて、易きに流れず、やるべきことを3年の間に着実に
実行していく、自分を鍛えていくということ、これは極めて大切なことである
と考えます。今日は、平沼高校への入学という目標を達成した喜ばしい日で
あると同時に、新たな目標に向かってスタートする日でもあります。入学早々
にちょっと厳しい話になってしまいましたが、君達に期待するところ大なので
あります。敢えて話をさせてもらいました。

 真澄会は、その他、学校行事の平沼祭、健脚大会、そして部活動、奨学金等
での支援も行なっております。ですので、この3年間いろいろな場面で君達と
接点を持つことが数多くあると思います。我々に気が付いたときには一声声を
掛けてくれると大変嬉しいです。

 それでは、3年後の卒業式に、逞しく大きく立派に成長した君達の姿が見ら
れることを今から楽しみにしています。楽しさと厳しさが共存する、豊かで
充実した平高3年間を送って欲しいと思います。 

 真澄会は君達を見守り、応援します。