二宮玲子さん(75期)コンサート(作曲者)「湯川晃テノールリサイタル」07月21日(金)@関内ホール小ホール

二宮玲子さん(75期)よりメッセージ

75期 作曲家の二宮玲子です。


7月21日金曜日、18時より関内ホール小ホールで、湯川晃氏のテノール・リサイタルが開催され、
拙作歌曲集『若き日の』(詩:林望)全曲演奏があります。
お時間宜しければ是非お運びください。


 以下、プログラムノートより


《林望先生から御自作の詩を何通か賜ったのは 2014 年、『MABOROSI~オペラ源氏物語』(作劇:林望 作曲:二宮玲子)の初演の後の事でした。
 夏目激石の『夢十夜』の第六夜に護国寺の山門で迷う事なく仁王像を刻んでいる運慶の話が出て来ます。見物していた若い男が「運慶は、木の中に埋まっている仁王を駆り出しているだけだ」と言いますが、
林望先生から頂いた詩はどれも、読み込んで行くと音楽が自然と立ち上がって来て、私は運慶のごとく、ただそれを五線紙に書きつけて行きました。歌曲のための優れた詩とは、そういう物なのだろうか、長年作曲していますが、このような詩に出会う事はそう多くはありませんでした。
 同時代に生きる林望先生の、美しい日本語の詩に出会えたことを幸福に思っています。
 今回は湯川夫妻により、独唱とピアノのための歌曲集『若き日の』全曲を演奏していただける事となり、大変感謝しております。

 オペラの世界ではスター役、熱唱が要求される事の多いテノール歌手が、ピアニストと共に、長い連作歌曲をどのように演奏されるのか、大変興味深く楽しみにしております。》

2023年06月27日|各種の情報:コンサート個展情報, 同窓生の活躍